在学生(学部・大学院)職員

襷はつながった。課題も見えてきた。再びシード権獲得へ向けて再始動!

陸上競技部 駅伝チーム 監督 中野剛(向かって左)

主将 大岩蓮(向かって右)
人間科学部 人間科学科3年
出身地:愛知県
出身高校:愛知高等学校

次の箱根へ向けて挑戦を始める陸上競技部駅伝チームに話をうかがいました!

今年、箱根駅伝に3年連続56回目の出場を果たした神奈川大学陸上競技部駅伝チーム。

シード権獲得を狙う次の挑戦へ向けた取り組みについて、中野監督と主将の大岩さんにインタビューしました。

神奈川大学陸上競技部駅伝チームは、学生主体で日々の練習に取り組む「自主性」を重んじるチームです。

2026年に開催された第102回箱根駅伝では、シード権獲得という目標にわずか1分13秒届かず総合13位という結果に終わりましたが、昨年よりも確実に上位争いに絡む粘り強い走りを見せました。

そこで、中野監督と主将の大岩さんに、今回の箱根駅伝を振り返ってもらいました。

INDEX

悔しさを糧に、「攻めと粘り」の走りを究めたい

今回の箱根路で、チームが最大のポイントとして掲げたのは「出遅れを防ぐこと」でした。担当した山下りの6区で、足の裏がめくれるほどの激走を見せた大岩さんはこう語ります。「前回は私自身が1区で出遅れて、それがシード権争いから遠ざかる原因の一つとなってしまったので、今回はスタートからいかにスピードダッシュするかを重視しました。」そして「いかにビビらず、最初から最後まで突っ込めるか。攻めの姿勢がなければ箱根では戦えない」という確信に至ったのだそうです。「神大チームのいいところは、他学のように飛び抜けた選手がいないことです。エースに頼るのではなく、一人一人が役割を全うし、粘り強く襷をつなぐのが僕たちのスタイルなんです。」攻めと粘り。この特色をいかに尖らせるかが次の勝負だと大岩さんは話します。

課題はスタミナ。トレーニング法を選手自ら考案し、再スタート

「攻めと粘り」の走りを支えるのは、何よりも揺るぎないスタミナです。チームは近年、練習方法を大きく見直しました。かつては「60分ジョグ」といった時間制でトレーニングを行っていましたが、チームで話し合った末に距離制へと変更。これにより、各自が走行距離を意識するようになり、月間の距離数が100km以上増加した選手も現れました。「まだまだスピードが足りない。最初から早いペースで入り、きつい中でも粘るスタミナをつけなければならないと考えています。」現状に満足せず、より高い強度の練習を自分たちに課していく。後半の粘り強さと、最後の一押しとなるスタミナを生む挑戦は、すでに始まっています。

自分たちで考え、対話し、次へ進む。それが神大流

神大駅伝チームの最大の特色は、徹底した学生主体の運営にあります。監督からのトップダウンではなく、選手同士で意見を出し合い、納得いくまで議論を重ねてチームの方向性を決めていきます。「キャプテンは軸がぶれてはいけない。迷ったら自分の決めたことを貫け。」前主将から受け継いだその言葉を胸に、大岩さんは競技面だけでなく、生活態度や挨拶、食事の管理といった細部まで徹底して見直すチーム作りを進めています。「応援してくださる皆さんに、10大会ぶりのシード権獲得という感動を、何としても届けたいんです。」選手たちが知恵を出し合い、走り込み、作り上げる「攻めの神大」。襷は、さらなる高みを目指して、次の箱根路へと力強くつながっています。

心の底から駅伝が好き。そのパワーが未来を切り拓く

中野監督にも話をうかがいました。指導の根底にあるのは、実業団時代に培った知見とデータを用いた論理的な裏づけ、そして主体的に活動するチームへの絶対的な信頼だと語ります。「昨年、合宿の休息日に『今日は何がやりたい?』と選手たちに聞いたことがあります。すると彼らはニコニコしてこう言うんです。『駅伝しましょうよ』と。心の底から駅伝が好きで、競技を楽しんでいるんです。そんな選手らに必要なのは科学的なデータ。それがあれば、彼らはどんどん自分で伸びていきます。」中野監督はいつも選手たちから、親しみをこめて下の名前で呼ばれているとのことです。「それは甘えではなく、自立した一人の人間として選手らが自ら考え、納得して進むための土壌なんです。」明るく自由で、フラットな空気に満ちた神大駅伝チーム。次の挑戦に期待したいと思います。

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※内容はすべて取材当時のものです。