在学生(学部・大学院)
目の付け所や受け取り方次第で、「能」の楽しみ方やおもしろさが変わっていく。鑑賞の仕方も成長していくんですね。
阿部 環
国際日本学部 日本文化学科 1年
千葉県 千葉英和高等学校出身
FIELDWORK
フィールドワーク(日本文化学科FYS)
英語漬けの高校時代を過ごした私。神大で日本文化学科を専攻したのはその反動かもしれません。FYSのガイダンスで「横浜能楽堂見学」と聞いて興味津々。入学から3カ月もしないうちに、その機会がやってきました。実は中学3年生の修学旅行の際、京都の能楽堂で観劇したことがありましたが、会場の落ち着いた雰囲気や中世の言葉を用いた台詞から「大人向けの難しい舞台だ」と感じただけでした。しかし今回の見学で、新しい白足袋に履き替え、舞台へ続く「橋掛かり」へ歩みだしたとたん、世界は一変。檜舞台の名の通りの檜の香り、足袋を通して踏む板の滑らかさ、時代を経て絵具が一部褪色した「鏡板」を見ていると、全身が能の世界に入り込んでいったのです。特に、能舞台には客席とを隔てる幕がなく、上演中も観客席の照明を落とさないため、堂内にいる全員が一体となる魅力があると感じました。成立から600年以上も守られてきた能楽。その伝統を大変誇りに思うとともに、新鮮な驚きや感動を体験できた貴重な時間でした。次の世代に能をはじめとする日本の伝統文化の美しさを伝えていくために、より多くの人にこのような機会が必要だ、と学びの中で実感した私です。
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※内容はすべて取材当時のものです。