在学生(学部・大学院)

工夫しだいで、住まいはもっとよくなる。たとえブロック積みの家でも。

仁昌寺 天心 建築学部 建築学科*4年
神奈川県 山北高等学校出身

Department of Architecture and Building Engineering

建築学部 建築学科 デザインコース

貧富の差って、どこに表れると思いますか?たとえばフィリピンという国の場合は、住む家を見れば一目瞭然です。富裕層はセキュリティがしっかりした一戸建てやコンドミニアムに住んでいて、貧困層の家はベニヤ板やトタン板で壁や屋根をつくったり、少し良くなるとコンクリートブロックを積み重ねて壁をつくったり…。これでは心地よいくつろぎなんて叶いませんよね。そこで、いま僕が研究室で取り組んでいるのが、フィリピンの貧困層のコンクリートブロックを使った住まいのリデザイン。現状のブロック積みを活かして、どのような手法を用いればそこに暮らす人にとって価値ある新たな空間を創出できるかを考えています。じつは僕は、フィリピン生まれ。幼少期を過ごした国に少しでも恩返しをしたいと思い、このテーマに取り組みました。僕のポリシーは、「建築のチカラで人を助けたい」。途方もない夢ですが、いつかフィリピンを住まいだけでも貧富の差のない国にできたら…。そのために、研究は大学院でも続けます。

*建築学部建築学科は、2022年4月開設です。インタビューは建築学部建築学科と同等の内容の学びを経た学生です。

※内容はすべて取材当時のものです。