在学生(学部・大学院)
医薬品や香料、食品などに応用できる有用な新規酵素を研究しています。
辻 瑞紀
工学研究科 工学専攻 生命機能工学領域
博士前期課程1年
神奈川県 北鎌倉女子学園高等学校出身
GRADUATE SCHOOL
大学院
大学院進学のきっかけは、「香料」でした。友人と草花を乾燥させたポプリをつくろうとしていたとき、香料って面白いなと感じて興味が。しかも、ちょうどそのとき研究室で取り組んでいたのが、香料の原料となるテルペンの一種であるセスタテルペンをつくるための新しい酵素の研究。研究をするのがますます楽しくなり、大学院でもっと深く学びたいと思いました。そしていま私が進めているのは、タンパク質やペプチドの「プレニル化修飾」を行う新規酵素の探索。たとえば納豆菌にはネバネバさせる指令を出す生物活性物質があるのですが、この物質は酵素によってプレニル化修飾されることで機能し、ネバネバの納豆が生まれます。研究では、そのような特定の機能を発揮するきっかけとなる新しい酵素を見つけようとしています。簡単なことではありませんが、そのためにどんな実験を行えばいいか考えるのも研究の醍醐味のひとつ。たとえ結果が予想外でも、それによって新しい事実が1つ分かったということであり、うれしくなります。大学院生になり、より一層、研究室にいる時間が増えましたね。
※内容はすべて取材当時のものです。