卒業生
勝連 滉一
日本初、傘のシェアリングサービス「アイカサ」の立ち上げメンバーとして、「傘を持ち歩かなくていい」社会を実現するため奮闘する毎日です。
株式会社Nature Innovation Group Manager
(2019年卒業)
INDEX
01傘のシェアリングサービス事業の立ち上げメンバーですね
2017年10月から不動産会社で働いていたのですが、「私の人生をかけてやるべきことはこれではない!」と思い立って会社を辞め、 その後旅をしたり、100着限定の洋服を作ったりしていました。
2018年6月頃、たまたまSNSで傘のシェアリングサービス(以下アイカサ)に出会ったのです。年間消費される傘のうち8000万本捨てられているビニール傘は、コンビニなどで簡単に買えるメリットもありますが、深刻な環境問題に繋がっています。私もその問題意識は共有していたのですが、「私が人生をかけてやりたいことはこれだ!」とつま先まで衝撃が走りました。「傘を持ち歩かなくていい」そんな素敵な社会を実現させようと思い、社長にコンタクトを取りアイカサ創業メンバーとして取り組みを始めました。
サービスをスタートする前は、日本初の取り組みであり前例がないため、渋谷駅付近の飲食店やジムなどの施設に飛び込みで営業をかけた他、協力をお願いしたい会社のホームページにあるお問い合わせフォームから長文を送り商談まで持ち込んだり、会社の社長や決定権のある方を探し出して、SNSからメッセージを送るなどさまざまなアプローチを行いました。 今となっては、鉄道会社との連携など実績も増えたおかげで、メディアに取り上げていただいた影響もあり、「アイカサを設置したい」というお問い合わせが途絶えないような状況です。
02かなり行動的な学生時代だったそうですね

学生時代には2つの大きな出来事がありました。1つ目は「値段のないTシャツ」の考案です。白地に鏡文字でauthentic(本質的な)とプリントしたシンプルなデザインで、着て鏡に映る自分の姿を見て人生の本質を想像してもらおうというものです。価格は購買者に決めてもらい1週間ほどで100枚近くを完売しました。2つ目はキャンピングカーの旅です。キャンピングカーを広げるという裏の目的を持ちつつ、旅先での出会いを大切にし、さまざまな人と交流して自分たちの世界を広げるのを目的に、千葉県の勝浦市から福岡まで縦断しました。運営会社にレンタル料の値段について直談判し、不足分はクラウドファンディングで補って旅を実現することができました。
とにかく新しい環境や人に出会うことが好きで、ヒッチハイクしたり、外国も一人旅しました。その経験の中で色々な大人に出会い、私は自分の生き方として「余裕のある大人」というキーワードを見つけることができました。
余裕のある大人になるためにはどう生きれば良いか、その問いかけは自分の生きる価値は何かを考えることにつながり、「自分が生きていた社会と、いなかった社会を比べた時に、社会に与えた差分が私の生きた価値(存在価値)である」という考えに至りました。そこから今やらなければならないことを突き詰めていきました。
03在学生に向けてメッセージをお願いします

人が変わるプロセスは「思考」「判断」「行動」「人生」の4つです。 大学生時代の出会いや場所などの経験で今の思考が生まれました。思考が変わると今度は判断が変化し1日の過ごし方が変わります。時間配分や付き合う人、住む場所など、周りの環境を変えるため日々の行動が変わります。そして、行動をすることで最終的に人生が変わっていきます。
大学生時代は思考を変えるプロセスを行うべきだと私は思います。大学生は大概のことは何をしても許されるので、4年間果敢に挑戦し続けてください。何をするにもリスクはついてきます。しかし、そのリスクは年を重ねるごとにさらに増えて行くので、若い内に色々なことにチャレンジしてください。
また、大学の先生は勉強を教えてくれる人ではなく、一番近くにいる人生の先輩だと思って、なんでも聞いて、色々なところへ連れて行ってもらってください。私は神奈川大学経営学部で、どんなことも果敢に挑戦し続ける友達、なんでも教えてくれて授業のことだけでなく社会のことも教えてくれる先生、過ごしやすく勉強しやすい環境に出会うことが出来ました。そんな最高に成長できる環境を提供して頂いたことが今の私がいる一番の要因です。
※内容はすべて取材当時のものです。