在学生(学部・大学院)
水泳部の主将に今年度の水泳部の活躍についてインタビューしました。
水泳部
小林 優太
経済学部 経済学科4年 主将
水泳部
長谷 珠那
人間科学部 人間科学科4年 主将
今年、水泳部女子チームは 3 年ぶりの日本一に。水泳部男子チームもオリンピック代表選考会に 7 名が出場するなど、神大水泳部は男女ともに素晴らしい成績を挙げました。チームを率いた両主将にお話しをうかがいました。
パリオリンピック代表選考会に 7 名出場。
これからも挑戦者として泳ぎ続けてほしい。

水泳部(男子チーム)
小林 優太
経済学部 経済学科 4 年出身地:愛知県
出身高校:中京大学附属中京高等学校
2024 年の水泳部男子チームは 8 月の関東学生選手権で総合 9 位、9 月の日本学生選手権(インカレ)では総合 16 位という成績でした。インカレでは目標にしていた総合 80 得点には届かなかったものの、3 月に開催されたパリオリンピック代表選考会には 7 名の選手が出場を果たしました。水泳部全体の主将を務めた小林優太さんは「同期の 4 人全員が選考会に出場できたことは神大水泳部始まって以来の快挙です」と胸を張る。水泳部男子チームの魅力や主将としての矜持、後輩に期待することなどについてもお話を聞きました。
INDEX
01“競技者である前に人格者であれ”
小林さんが主将として大切にしていたのが、「競技者である前に人格者であれ」という舟橋監督の言葉。水泳を通して社会に通用する人間力を育てたいという監督の想いは、チームをまとめる難しさを感じていた小林さんに勇気を与えたとのこと。「思いやりの気持ちを持つことで人への接し方も変わる」と考え、部員たちと積極的にコミュニケーションをとるようになりました。「目標の共有や練習への取り組み方などの真剣な話題だけではなく、プライベートの話もたくさんしました。間違っていることがあれば、それは間違っているとハッキリ言えるようになり、この 1 年、後輩たちには言いづらいことも言ってきましたが、そのおかげで最後はうまくチームをまとめられたと思います」。
02“喜びも悔しさも共有できる仲間”
水泳部男子チームの魅力は、1 人の喜怒哀楽を全員で共有できるところ。小林さんが初めて日本選手権の標準記録を突破した時には、全員が喜びを爆発させたようです。今年のインカレの最終日に 800m リレーで敗れてしまった時は、リレーに出場した選手だけではなく、全員で悔しがりました。小林さんは「普段の練習から同じ苦しみやつらさをみんなで乗り越えているから、喜びも悔しさも共有できるんです。後輩がベストタイムを出すと、自分も嬉しいんですよ。『一人の結果を全員で取りに行く』神大水泳部ならではだと思います」と嬉しそうに語りました。
03全員が「挑戦者」
今年のインカレで決勝に進出した 1500m 自由形の天野開斗選手(3 年生)や 200m バタフライの岡田裕司選手(2 年生)など、水泳部男子チームには伸びしろのある有望な選手が多くいます。高校時代は無名だった選手でも、オリンピック代表選考会などの大きな舞台で活躍できるのが、神大水泳部の伝統とのこと。小林さんは「水泳部男子チームは全員が『挑戦者』です。水泳に打ち込むことのできる喜びを噛み締めながら、常に男子歴代最高を目指して取り組んでもらいたいです」と後輩たちにエールを送りました。
超総力戦で日本一を奪還。
“一人の結果を全員で取りにいく”主将としての想い。

水泳部(女子チーム)
長谷 珠那
人間科学部 人間科学科 4 年出身地:東京都
出身高校:東京都立墨田川高等学校
2024 年 9 月 5 日(木)〜8 日(日)に開催された日本学生選手権(インカレ)で、水泳部女子チームは総合優勝を果たしました。全部員が一丸となった「超総力戦」が実を結び、3 年ぶりに掴み取った栄冠でした。「選手だけではなく、監督・コーチ、マネージャー、OB・OG の皆さん、みんなで勝ち取った神大水泳部らしい優勝だったと思います」と語るのは、長谷珠那さん。主将として臨んだこの一年の日々を振り返りながら後輩たちに熱いエールを送りました。
INDEX
01一人ひとりの力を大きな力に
神奈川大学水泳部女子チームは全国のトップスイマーが集まる屈指の強豪校として知られています。しかし、前年(2023 年)のインカレが終わった時点で、全国ランキングは 6 位。ここから日本一を目指すのは容易ではありませんでした。長谷さんは「1 位との差を全員で縮めるために、一人ひとりの力を合わせて大きな力にすることが必要でした」と今年の戦い方を振り返ります。月に 1 回ミーティングを実施し、個々のタイムとランキングを照らし合わせながら、現状と課題を明確にしました。そして、「日本一になる」という目標を全員で共有し、大きな力へと変えていきました。優勝を決めた瞬間、スタンド席には涙を流す後輩も。全員の想いが一つになったことで計り知れない力が生まれたようです。
02後輩たちの頑張りが自身の泳ぎにもつながる
主将に自ら立候補した長谷さん。個性の強い選手たちをいかにまとめ上げるのか、当初はとても苦労したといいます。日本一を目指したいという選手もいれば、そこまでは考えられないという選手もいたようです。長谷さんは、コーチやマネージャーの協力も得ながら、彼女たちの意識を統一できるよう心掛けました。その結果、「後輩たちの頑張りが私自身の泳ぎにもつながりました。ベストタイムで引退させてもらいましたが、私だけ頑張っていても結果は出なかった。一人ひとりのレベルが高いからこそ、そのレベルをみんなで高め合っていけるのが強さの秘訣だと思います」と自身と後輩達の強いつながりを語ってくれました。
03受け継がれる強さ
今年のインカレでは、1 年生の長岡愛海選手と小畠優々美選手がインターC(日本水泳連盟が定めるインターナショナル標準記録)の記録を突破しました。さらに長岡選手は 12 月にハンガリーの首都ブダペストで行われた世界短水路選手権の日本代表にも選出され、見事な泳ぎを見せてくれました。水泳部女子チームの強さは後輩たちにも確実に受け継がれています。「一人の結果を全員で取りにいくのが神大水泳部です。最後のインカレはまさにその想いが形になったレースでした。来年は西澤七海新主将のもと、チームはさらに強くなると思います。ぜひ 2 連覇を成し遂げてほしいです」。
※内容はすべて取材当時のものです。